「未来へつなぐ」
~地域の課題と資源を探究し 希望 をオーガナイズする~
2014 年3 月18 日発行
本日は、先日決まった次回映像教材コンテンツのイラストを描いて頂く作家の鈴木律子さんがESDJのオフィスにいらっしゃってくださいました!
ESDの7つのスキルを、わかりやすく、楽しく、愉快にお伝えする手法として、今回のムービーではイラストを使います。
打ち合わせでは、こんなことを伝える漫画を、鉄拳の紙芝居の如く作ってみたい、というこちらの要望をお伝えしました。
ゆるい感じ、劇画チック、どんな感じにしましょうか・・・
律子さんは、川嶋直さんの最新著書「KP法」でも挿絵を担当しています。
沢山の可愛らしい作品を見せて頂きながら、どんなものが出来上がるのか、ワクワク~♪
ESDって、至極基本的なこと。
社会に広まってこその概念なので、こういう親しみやすいコンテンツを作ること大事です!
ゆるやかに楽しく優しくESDを伝える教材づくりの第一歩が決まりました。
学校で、研修で、様々な場所で使えるムービーになるはず! 今から楽しみですね~
公開は3月末!
乞うご期待!
先日渋谷の地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)でESDコーディネータープロジェクト 次回リリースする映像教材コンテンツについての検討ミーティングを行いました。
今年はESD10年の最終年度。各地で色々なイベントが予定されていますが、そういったイベントスケジュールも、プロジェクトとしては大事なマイルストーン。
まずは、年度内に何を仕上げるか?
そして、春の地域ミーティングや夏の地球市民会議に向けて、どんなインプットが出来るか、について検討しました。
正統派が必要では?
でも、難しいことを更に難しく伝えてもね・・・etc.
そう!やはり、難しいことは優しく伝えなくちゃ。
そして、優しいことは深く、深いことは面白く、面白いことは真面目に、真面目なことを愉快に、愉快なことはあくまでも愉快に!(by井上ひさし)
ということで、決定しました!・・・次回コンテンツは、、、、漫画です。
さて、どんなものが出来るのでしょうか・・・乞うご期待!
本日は、ESDコーディネータープロジェクト OJT研修ワーキング・グループ全体ミーティングです。
各地域で実施されているOJT型の研修を共有し、ESDコーディネーター育成に向けた『みんなで共有できるモノ』を考えています。
普遍化された手法ではなく、ESD的な見方、分析の仕方をどう伝えていくか。。
地域による文脈、地域の現在・過去・未来。。。
時間と空間。
みんなで共有するモノの”共有”が鍵です。
1. はじめに
今回ESD コーディネーター研修を広島地区で行うことになり、これまでにも岡山市などでESD の研修に数多く携わっている人間科学研究所の志賀誠治さんと、広島を中心としたまちづくり事業に関わっているNPO 法人ひろしまジン大学の平尾順平さんと議論を重ねました。
この中で浮かび上がってきた課題は以下のような二点です。
① 優れたテーマの設定により事業の盛り上がりはあるが、どこでもできるような、地域性に乏しい事業がコーディネートされている場合がある。
② ①と逆で、地域に密着した事業ではあるが、マンネリ化しており新しい切り口やテーマ性に乏しい事業がコーディネートされている場合がある。
そこで今回の研修のテーマとして「地域とテーマの幸せな出会い」を設定しました。ESD の事業を展開していく上では「地域性」と「テーマ性」の両方がうまく出会っていく必要があると考えています。上記のような課題が発生しているのは、地域とテーマがうまく出会っていないため、もしくはどちらかのみが機能しているためであると考えられます。そこで、本研修では、コーディネーターが事業に関わるステークホルダーにとって魅力的なテーマ性をつくると同時に、特定の地域にこだわり地域の持続可能性というキーワードが浮かび上がってくる事業を展開できるようになることを目指していきます。現在、様々な地域でコーディネーターの働きをしている人びとに、改めて「持続可能性」というキーワードを認識してもらうためにも「地域とテーマの幸せな出会い」は大切なメッセージになっていくと考えています。
また、ESD は言葉や概念として認識してもらいにくいという傾向があります。ESD という言葉を知っている側からすると、人と人をつないで持続可能性をテーマにした事業を展開するコーディネーターは存在しているけれども、そのコーディネーター達はESD という言葉は知らないということがよくあります。
このような既存のコーディネーター達をESD コーディネーター研修に参加してもらうとなると「ESD コーディネーター研修」という名前は広報上使いにくいということがあります。
つまり、彼らにとって分かりやすい単語での研修名が必要であるということになります。そこで今回のESD コーディネーター研修では、「地域コーディネータースクール」という名称で広報することにしました。こうすることによって、主に環境省や文部科学省の枠組みの中でESD という言葉に触れてこなかった、まちづくりや中山間地域振興に関わるコーディネーターにも分かりやすく捉えられたと感じています。
2. 研修対象の工夫と組み立て方
漠然と「地域コーディネーターを養成します」という看板では広報が困難であることが予想されたため、まずはひろしまジン大学で活躍する事業コーディネーターを対象として想定しました。
彼らの中には先に挙げた課題を抱えている方もおり、強い関心を持つ方も数多くいると感じていました。彼らを基軸にさらに、フューチャーセンター、中山間地域振興に関わるNPO 関係者、公民館関係者、中国環境パートナーシップ職員等幅広い参加者に直接呼びかけて参加を促しました。このように、募集対象を具体的に絞り込んでから呼びかけていくことはコーディネーター研修の広報としては必要な手続きではないかと考えています。
また、具体的な参加者像が見えたところで、彼らの動機を高めるようなゲスト発表者を選定していきました。今回は特に、地域性とテーマ性のバランスをとりながら活動をしている実践者として、高知のNPO 法人砂浜美術館から村上健太郎理事長に発表して頂くことにしました。砂浜美術館では有名な「T シャツアート」の他にも、地域の調味料を見直すプロジェクト「さしすせそ計画」などいずれも、地域の資源を活用しながらデザインやテーマ性に富んだ事業を展開しています。今回の「地域とテーマの幸せな出会い」というテーマにはぴったりの題材です。
3. 研修企画の中身と工夫
今回のESD コーディネーター研修の与件としては、コーディネーターの現場で実践しながら研修効果を検証していくOJT(On the Job Training)型で行うということが挙げられます。
そこで、今回は左下の図のように3 回の集合研修(第1 回:オリエンテーションと企画/ 1 泊2 日、第2 回:企画の発表と共有/ 1 日日帰り、第3 回:実施した企画の評価/ 1 日日帰り)とその間にOJT を入れて行う方法としました。OJT の間にはサロンと称する主催者側との相談会、Facebook グループによる情報共有、および相互の実践現場視察をフォローアップとして行っていくことにしました。
研修全体の目標としては、「ESD の視点がない、もしくは意識化されていない参加者(コーディネーター)が、ESD を自分の言葉で捉え自らの活動に活かすことができる。」を設定しました。
また、第1 回目の集合研修の目標としては、1)ESDの視点が盛り込まれた企画書を書くことができる。2)お互いから刺激を受け視野が広がる。3)合宿感覚でやる気が高まる。の3 点を設定しました。第1 回目の集合研修の中ではESD の概念にも触れ、「自分たちの地域で未来に残したいことは何か?」という問いを考えながら、各参加者が実践していく企画を考えるという内容にしました。
また、これまでいろいろな形でコーディネーターの現場を踏んできた参加者同士で用語の使い方の共通認識を持つためにも、企画やプログラムデザインといった内容の講義も行いました。
4. 第1 回集合研修の成果
第1 回集合研修は20 名の参加者が参加しました。当初想定していた参加者層が呼びかけによって参加しました。様々な地域性やテーマ性を持ち寄り、個人もしくはチームで企画の種を作っていきました。その結果、「選挙と民主主義」「公民館と中間支援組織との連携事業」「中山間地域での子ども向けプログラム開発」「地域での葬儀」「子どもキャリア教育」「小規模商店街のマルシェ」といったタイトルの企画が練り上げられてきました。企画を作成する過程でチームの離合集散がありましたが、各コーディネーターが最善のパフォーマンスを発揮するためには必要な過程と考えています。
5. 課題と今後に向けた動き
原稿執筆時点ではこれから第2 回集合研修がはじまろうとしているところです。この形の研修では、個人での企画が多ければ多いほど、主催者側での企画の確認が煩雑になる欠点があります。限られたマンパワーの中で企画を確認・修正し、よりよい研修結果がでるよう、参加者と主催者側とで調整していくことが必要とされます。また、日々の業務で多忙なコーディネーター達の進捗を確認しながら、研修期間内での成果を出せるよう臨機応変に声かけしていくことが主催者側に求められていると感じています。研修期間を終え改めて報告する機会にまた、全体を通じての課題や改善案を記述したいと考えています。
河野 宏樹(こうの ひろき)
環境教育事務所Leaf 代表。
学校、企業、自治体、公益法人等との協働を通じて環境・平和・国際協力を中心とした教育事業を行なうとともに、参加体験型学習のプログラム開発や指導者養成を行なっている。NPO 法人これからの学びネットワーク理事、NPO 法人ひろしまジン大学理事も兼務。
「ESDコーディネータープロジェクト」で作成している映像教材、第一弾が公開されました!
訴求性の高い短編のムービーで、ESDをわかりやすく語っています。
ミッションムービー
未来へつなぐ人づくり・・・
大切なこと、つないでいくこと・・・未来を持続可能にするために。
多くの人が未来へ向けた教育について重要だと考え、今何か取り組む必要性を感じています。。。
ESDコーディネーター基本のキ
地域をつなぐ、社会をつなぐ、人々が参加出来る場をつくる・・・
そんな人の為に役立つ基本的なコト。。
ESDコーディネーターのご紹介
色んなESDコーディネーターがいます。
具体的にイメージできるよう、杉並で活躍しているコーディネーターの方をご紹介しています。
ぜひご覧頂き、フィードバックをいただければ嬉しいです。
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広島という地域で思いをカタチにしたい人びとが集い、ESDコーディネーターのOJT型研修が実施されています。
研修の目標は、ESDを自分のコトバで捉え自らの活動に活かせるようになること。
大朝町での一泊二日の合宿からスタートし、今回を含め3回の集合研修とOJTおよびフォローアップで構成される人材育成プログラムです。
合宿の一日目は、砂浜美術館の館長をお招きして、地域とTシャツアートというテーマが出会った知県黒潮町のお話をお聞きしました。
うまくいっている砂浜美術館にも色々なプロセスがあったようです。
そのプロセスから得た気づきをもとに各自の問題意識へつなげていきます。
そして、思いをカタチにするには企画力!
一日目の後半は、背景・目的目標・コンセプト・マーケティング・ポテンシャルといった事業企画に必要な要素のレクチャー。
二日目は、チームに分かれて実際に企画書づくりに取り組んでいます。
第二回目には企画書を完成させ、実際に地域での活動につなげていきます!
結果が楽しみです。
ESD全国ミーティング@岡山!
1日目の3つ目のお話は、ESDコーディネータープロジェクトの報告でした。
そこで、現在鋭意作成中の映像教材の一部が初公開されました!
ESDの課題意識である、ニーズはあるのに伝わらない。これを克服するためのモノ。
たくさんの時間をかけた集合研修ではなく、より多くの人に見てもらえるモノ。
短くて、わかりやすいモノ。
まだ未編集ではありますが、川嶋直さんがKP法を使ってESDをわかりやすく表現してくれています。
今日の初公開をきっかけに、様々なご意見をいただけたら!と思っております。