🟦日時:2024年2月24日(土)18:00~20:00
🟦主催:ESD-J
🟦場所:オンラインZOOMにて実施
🟦ゲスト:岡崎市立羽根小学校 内田裕斗先生
東浦町立緒川小学校 教頭 種村修一先生、研究主任 森 倫子先生
愛知教育大学理科教育講座 教授 大鹿聖公先生
🟦コメンテーター:浅井孝司(ESD-J副代表理事)
🟦コーディネーター:新海洋子(ESD-J副代表理事)
🟦参加者:31名(司会1名、ゲスト4名、事務局2名含む)
🟦プログラム:
1️⃣あいちのESDの今
・小学校でのESD実践の現状
岡崎市立羽根小学校 内田 裕斗 先生
東浦町立緒川小学校 教頭 種村 修一先生、研究主任 森 倫子先生
・ユネスコスクールの現状、教育大学の現状等
愛知教育大学理科教育講座 教授 大鹿 聖公先生
・ゲストの話を受けて浅井さんのコメント
2️⃣参加者とのトークセッション(ブレークアウト)
3️⃣今後学校教育でESDをどのように実践するか。地域との学びの連携はどうあるべきか
岡崎市立羽根小学校 内田裕斗先生
東浦町立緒川小学校 教頭 種村 修一先生、研究主任 森 倫子先生
愛知教育大学理科教育講座 教授 大鹿聖公先生
ESD-J副代表理事 浅井孝司
4️⃣まとめ
まず、司会の新海理事より趣旨説明とゲストの紹介を行いました。本セミナーの目的は以下の3つです。
- 2014年11月愛知県にて開催された「国連持続可能な開発のための教育の10年」から10年が経ちますが、この10年間で日本の教育にどの程度ESDが浸透されたのか。実践されてきたのかを皆さんとともに振り返りたい。愛知のフィールドからの振り返りを行う
- ESD推進における小学校、その教員、愛知教育大学等、それぞれの役割や関わりについて見ていただく
- 今後のESD、教育の在り方、どのように進化させていくかについて話し合いたい
次に、ゲストのプレゼンテーションが行われました。
1️⃣あいちのESDの今
(1) 「学校教育における愛知県のESDの今とこれから」 岡崎市立羽根小学校・内田裕斗先生
珍しいことに岡崎市は、小学校―中学校間の教員の異動があります。初任校の小学校がユネスコスクールに加盟することになったことがESDとの出会いでした。その後、イノシシが出没するような自然豊かな中山間地にある中学校に着任し、総合的な学習の時間に環境学習を中心にESDの実践を行いました。実践の一例として、「自然保護」と「開発推進」の立場に分かれ、「共生」について考える授業等を行いました。NHKの”ドスルコスル”という番組の中でその実践が紹介されました。
その後、イノシシが出没するような自然豊かな中山間地にある中学校に着任し、総合的な学習の時間に環境学習を中心にESDの実践を行いました。実践の一例として、「自然保護」と「開発推進」の立場に分かれ、「共生」について考える授業等を行いました。NHKの”ドスルコスル”という番組の中でその実践が紹介されました。
その後、日米教員交流に参加し、アメリカの教育を通して、教室内における「多様性」、カリキュラムにおける「多様性」に触れ、更に見識を深めました。日米を比較しながら、ESDがどういうものなのかを更に考えることができました。
現任校の岡崎市立羽根小学校では、5-6年生では、SDGsについて学んでいます。「住み続けられるまちづくりのために何が出来るか」というテーマで学習を行いました。その中で、高校生から小学生が学んだり、色々な地域の方の意見を聞いたりもしました。最後にこんなまちが作れるという学習成果を発表する場を設け、地域の方々に聞いていただきました。
【発表資料】岡崎市立羽根小学校(PDF)
<内田先生への質問>
Q. ESDを実践する中で変化してきたことはありますか?
A.変化してきたことは、教える授業から、共に学ぶ、共に考える授業、子ども中心の授業にシフトしていったことです。ESDの授業とは、答えははっきりとはしていないけれど、子どもたちと作り上げていくものではないかと考えています。
◆参考:今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(文科省)
(2)東浦町立緒川小学校・教頭 種村修一先生、研究主任 森倫子先生
1978年、緒川小学校は校舎を全面改修し、オープンスペースを持つ学校(オープンスクール)に生まれ変わりました。教室間の仕切りがないため、隣の教室と空間が繋がっています。2011年にユネスコスクールとなり、ESDの推進がスタートしました。個性化教育の推進、並びにESDの推進の2本柱が同校の特徴です。
同校のESDの実践で欠かせないのが、地域と協働した学校づくりです。例えば、地域の方を指導者として招いたクラブ活動の実施、地域の老人会の方に来て頂いて米作りをしたり、PTAが子どもたちが喜ぶイベント(夏祭りやウナギ掴み)を主催したり、学生ボランティア、外部講師(ゲストティーチャー)が活動を支えているという特徴があります。
他の具体的は、ゲストティーチャーに教えて頂きながら行ったブドウを育てる活動、野菜名人に学びながらの野菜づくり、竹灯籠づくり、お祭りの太鼓演奏、調理、木工、工作活動、少林寺などがあり、子どもたちの「○○をしたい」という意向を基に活動を行っています。 年に数回、大きな絵本を使って読み聞かせを行ってくださる地域の団体の支援も受けています。このような活動のお陰で子どもたちは読書が大好きになりました。
地域の大人達は「全ては子どもたちのため」という思いで熱心に支援してくださっています。学校を通して地域全体で全ての子どもを大切にする、子どもの「やりたい」を応援する、この雰囲気こそが緒川小学校の宝です。
【発表資料】東浦町立緒川小学校(PDF)
<緒川小学校への質問>
Q. 他校と比較して、緒川小学校に着任して驚いたこと、戸惑ったことなどありますか?
A. 緒川小学校では、従来型の教師が教える授業ではなく、子どもたちの興味関心をとても尊重し、子どもたちに委ね、子どもたちの意見を取り入れる授業を先輩方がしておられて、自分がこれまで行ってきた授業と異なったので戸惑いました。しかし、先輩方の教える姿、子どもたちが変わっていく姿を間近で見て、今は緒川小学校らしい教育に適応しています。
(3)「愛知県におけるESD推進の取り組み」 愛知教育大学・理科教育講座教授大鹿聖公先生
愛知教育大学の地域連携センター長を2年前から務めていますので、その立場も含めて大学としての話をさせて頂きます。
地域連携センターがESDの推進も担っています。主な活動としては、以下を行っています。
▪ユネスコスクール加盟支援、活動支援
▪ユネスコスクール指導者研修会の開催
▪学生による活動推進
▪愛知県教育委員会との協働(ユネスコスクール支援会議:愛知教育大学、中部大学、ユネスコスクール加盟校、ユネスコ協会、企業等が参加し、愛知県内のユネスコスクールの活動について年2回議論)(ユネスコスクール交流会:年1回ユネスコスクール指導者研修会と同日、同じ場所で開催することでユネスコスクールの情報交換を効率的に行っている、ESD教員研修)
愛知県はユネスコスクールの加盟数が日本で一番多い県ですがユネスコスクール加盟校が多い理由は、以下の3つのイベントの影響が大きいです。県内で学校教育におけるESD活動が推進され、 ユネスコスクール加盟校は2024年1月現在約160校です。
▪2005 万博 愛・地球博
▪2010 生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)
▪2014 ESD世界会議
上述のように加盟数は多いものの、活発に活動できてない学校もあるためにESDの普及を促進するために2021年にESD for 2030 AICHIプロジェクトが実施されました。愛知県内のSDGs未来都市に関わっている自治体の小中高校の先生方に参加していただき研究会、教員研修等を行いました。2022年にESD for 2030 TOKAIプロジェクトを実施し、愛知県のみならず岐阜県、三重県など東海エリアのESDの普及を促進するために勉強会を開催しました。
今、大学でもっとESDを展開したいと考えていますが、教員養成の中で時間をかけてESDを扱うのは難しいです。しかし、学習指導要領にESDが明記されていることもあり、できるだけ教員研修の中で扱うようにしています。学校教員は、ESDは何か特別なことを実施することだと考えている人が多いですが、特定の教科で扱うもの、環境に特化したものではないということを日々説いています。
【発表資料】愛知教育大学(PDF)
<大鹿先生への質問>
Q. ESDの普及の一番の課題は?
A. 学生にきちんと教えていくことです。他の先生方も含めて、大学として取り組む必要があります。
Q. 愛知教育大学では、卒業生の何割が教員になっているのでしょうか。私は、北九州にいますが、近くに福岡教育大学がありますが、昨今、非常に教員になる割合が減っています。
A. 教員になっている割合は70%程度です。
(4)浅井副代表理事のコメント:
2つの小学校の事例に共通しているのは、子どもが主体となる活動が重視されている点です。さらに教員の役割が教えることではなく、ファシリテーター、コーディネーターとされていることで、非常にESD的だと感じました。地域との連携について、世代間の繋がりが学校の中に入ってきている(大人だけでなく高校生が教えている)のも非常にESD的です。ESDを推進するためには、1教員が頑張っても難しいので、教員全員で取り組み、ホールスクールアプローチができるかどうかが鍵です。特定の学年のみならず、全ての学年でESD的な学びを行う必要があります。
愛知教育大学の取り組みに関しては、学校教員を動かすためには教育委員会を通じたアプローチが非常に重要です。Univnetの大学を中心に、学校同士の情報交換、地域の広がりを持たせた情報交換が重要です。教員同士の他地域とのオンライン交流も始めてみてはどうでしょうか。
ユネスコスクールとして、ESD活動を継続させるには、上述のようなホールスクールアプローチや地域との連携を継続的に実施することが重要です。
2️⃣参加者とのトークセッション(ブレークアウト)
2つのグループに分かれて、以下について意見交換が行われました。
【意見交換の内容】
・紹介した事例への質問コメント
・学校でのESD実践の課題共有
・今後の展開
各グループの話し合いの要旨は以下の通りです。
◆グループA:緒川小学校さんへの質問とそれへの回答、その後課題について話し合いましたが、緒川小学校のような素晴らしい取り組みをいかに継続できるか、他の学校にどのように波及できるかがポイントとしてあがりました。教員の異動はやむを得ないので、継続のためには、地域の方・保護者の参加等が重要です。教員養成に関しては、大学に多くの宿題をもらいましたが、管理職を含めて研修や研究会をしていく必要があります。
◆グループB:
どうする?地域連携:地域の方々は教えたくなってしまうので、どのようにしたらうまく連携できるかという質問に対しては、授業のどのタイミングでどのように地域の方に関わっていただくかを考えながら、教員が授業をデザインする必要があるとお答えしました。
どうする?授業のみとり:個人の学び、チームの学びの様子をどのように把握する(みとる)かについては、まず個人の振り返り、学びの把握をしつつ、それをチームに共有した上で、チームとしての学びをみとっていくというプロセスをお伝えしました。
どうする?探究の学び:教員が経験してきていないので、自身が授業をデザインすることに困っているのではないかという質問に対しては、対馬の一般社団法人MIT学校教育支援チームの平山俊章先生が「探究の手引き」を作成され、それをガイドラインとして生徒自身もどのように取り組めば良いかをそれを読めば分かるようにしているというようなご説明がありました。
<質疑応答の抜粋>
Q. ユネスコスクール以外の学校に対する支援メニューはおありでしょうか?横浜市の場合、500校近くの市立小中高がありながら「1高、1中、4小」で、その他は「推進校」という扱いにしており、ユネスコスクールとそれ以外の学校において得られる情報の量・質ともに天地の差異があります。愛知の場合はここを大学と県教委でどのように分担しているのでしょうか?
A. 愛知教育大学は、愛知県内の全ての市町村の教育委員会と連携協定を結んでいます。ESDはユネスコスクールをキーにはしていますが、ESDに限らず各学校のニーズに合わせて個別対応をしています。例えば外国人児童、特別支援の生徒へのサポート、ICTに関することなど様々な支援を行っています。
Q. 内田先生への質問:授業のゴールに「住み続けられるまちづくりとは」を設定されていましたが、生徒が考えた「住み続けられるまちづくり」とはどのようなものだったのでしょうか。加えて、もしそのまちづくりのためにどのようなプロセスをとるのかという具体的な取り組みのアイディアが出たのであれば、教えていただきたいです。また将来は何年くらい先を想定していましたか?
A. 1年間を通して大きな単元があり、高齢者福祉と、まちづくりという大きなテーマがあり、1学期にSDGsに関する調べ学習の時間をとり、それに基づいて2学期に自分たちが住んでいる地域で達成できていないSDGsのゴールについて考え、ピラミッドチャートを使いながらその内容をまとめていって、学期の終盤には地域の高齢者の方々へプレゼンをし、アイディアに対する意見をもらうというような場も設けました。将来は、想像が出来る範囲、近い未来を想定しています。
Q. 今回は地域との連携のお話が主でしたが、個別教育、個性化教育については、現在でも継続されているのでしょうか。
A. 昔と今と大切にしている価値観は変わっていませんし、個別教育については現在も行っています。
3️⃣最後に各ゲストからコメントを頂きました。
東浦町立緒川小学校 教頭 種村 修一先生:ESDを始めた頃の生徒が20代前半で教員になるような世代で、教員になっている生徒もいるので、当時のことがどう活かされているのか、どのような取り組みを行っているかなどの意見交換をしてみたいです。学習指導要領にESDの理念が明記されているために全ての教員がESDに取り組む必要があるということを伝え、広めていきたいです。
研究主任 森 倫子先生:緒川小学校において、引き続き取り組みを継続するためにESDやユネスコスクールについてきちんと説明し、理解していただけるように努めていきたいと思っています。
岡崎市立羽根小学校 内田 裕斗 先生:ESDは“つながり”だとこれまでも感じてきましたが、自分たちが実践してきたことが若い世代に脈々と繋がっていくことを嬉しく思うと共に、参加者の中にもこれまでご縁のあった方々が多くいらして、こうした機会に先生方と繋がりながら、ESDの実践を進めていきたいと思います。
愛知教育大学理科教育講座 教授 大鹿 聖公先生:教員養成に関する宿題を沢山頂いたので、それに取り組んでいきたいと思います。年配の先生方は、教育とはこういうものという考えがあるためにそれに囚われがちですが、「子どもたちをどう育てるのか」というのが教育の本質であり、それがESDであるということをいかに教えるかということを考えて今後も尽力していきます。
ゲストの話を受けて浅井理事のコメント:ユネスコスクールの数は、以前と比べると現在はかなり増えていますが、その取り組みの質には差異があり、その格差は大きくなっています。日本全国で同じような傾向が見られます。ユネスコスクールを辞めたいという学校、ESDに疑問を持っている学校教員の方々には、「改めてESDとは何か」について、理解していただく必要があると思います。ESD-Jとしても、「改めてESDとは何か」について確認し、それを伝えていく必要があると感じています。また、教員の働き方改革との関連で、熱意ある教員がESDの活動、決められたこと以上の活動が出来なくなっているという現状があります。そのために、教員の働き方改革がESD推進において足かせになってはいけないと感じています。今の学習指導要領を読み解くと、ESDの重要性を分かっていただけると思いますので、その重要性について発信していく必要があると思います。
4️⃣まとめ(新海理事)
ESD-Jは今日のセミナーで多くの宿題をもらったと感じています。現場の先生方は、日々研修会や情報収集をし、工夫をしてESDに取り組まれていることがお分かりいただけたかと思います。本日は多くの会員の方が参加されていますが、今後10年でESDがより広がるように、深まるように工夫をしながら手立てを考えていかなければならないと感じています。是非、お力を貸してください。日本各地で当たり前にESDが実践されている状況を目指していきたいと思います。
【セミナーの所感(新海理事)】
今回本セミナー企画をしようと考えたのは、一つは2014年ESDユネスコ世界会議から10年経つ今年、その間の成果や課題を「学校教育」という領域から認識し、共有する必要性を感じていたからです。もう一つは、様々な場面でESDを実践している人たちの思いや実践内容を「生言葉」で伝えたいと強く思ったからです。そのために、今回のセミナーには、教員のESD授業実践、学校としてのESD取組み、教育大学としてのESD推進という3つの領域からゲストを依頼し、出演いただきました。
学校教育でのESD実践に欠かせないのは、教員、学校ぐるみ(ホールスクールアプローチ)、教育大学との連携、そして地域連携と捉えています。今回出演いただいた方々が同じテーブルでESD授業づくりやESD学校づくりを話しあい、実践をすることができたなら、そういった仕組みができたなら、日本の学校教育におけるESD実践はより深く、より豊かに、より広がると確信しています。残念ながら、まだまだそれぞれの実践は散在している状況ですが、「つながり」はできています。また新たに「つながる」ことが可能です。
ESD-Jとして、具体的ゴールを設定した『つながり』を作り、強め、面としてのESD実践、社会の主流になるよう、新たなアプローチを創出したいと考えています。
参加者のアンケート回答結果は以下の通りです。
◆アンケート回答者:19名
1.活動地域
千葉県 2
東京都 1
横浜市 1
関東地方 1
静岡県 1
岡崎市 1
愛知県 5
岡山県 1
長崎県対馬市 1
北九州市 1
沖縄県 1
北陸 1
全国 2
2.本日参加されての気づきや学びをお聞かせください
🟢先生の働き方改革から、ESD教育をしようとする時間を守ってほしい
🟢学校・地域連携のヒントを沢山いただいた。自発的、主体的な学びの入り口を丁寧に行うことでその後の展開の視点、思考回路の広がりにつながることのたいせつさ。
🟢 愛知県のESDの現状と課題が分かりました。全国的に小中のESDカリキュラム連携(連続性)と大学の教職課程でのESD教育の課題。
🟢参加された先生方と新たなつながりができたことを大変うれしく思っています。
🟢緒川小学校や羽根小学校が頑張っているのを聞くことができてよかった。
🟢 地域協働ですね。次年度、自分自身がおそらく継続で、勤務先で探究学習をゼロから作っていくと思いますが、緒川小の取り組みはもちろん、これまでの様々な事例を参考に学内の若手教員のエネルギーを使いつつ、プログラムをつくっていきたいと思います。
🟢 ESDを実践していく上で何が大切かを改めて考えるきっかけとなった。教科内容と実践を分けて捉えてしまいがちであるが、あらゆる部分でつながりがあること、子どもが主体という子どもの能力や態度を育む意識をもつことが大切であると学んだ。そのために、課題設定のつなげ方や教師自身の探究的な学びに対する理解が不足していると感じているため、今後学びを深めていきたいと感じた。
🟢特別な実践を行うのではなくとも、子どもたちのやりたいを大切にしたり、地域との連携をとったりしながら教育活動を進めていくことがESDであり、気軽に取り組んで行くことができるということを再確認させてもらいました。また、今回参加されていない多くの先生方にもこのことを知っていただければ、ESDがさらに広がっていくのではないかと感じました。
🟢 ESD・SDGsの実践をされている方々は継続した活動、創意工夫、学習活動の多様性等、色々な面で教えられる点が多い。
🟢トランスフォームが求められているのにそこを目指していないこと。自分がトランスフォームしないといけないことを教えていないこと。自分がトランスフォームするためのツールとしてバックキャストとプロセス管理を教えていないこと。ESD教育がトランスフォームのためのツール提供になっていないことを確認する機会となりました。
🟢内田先生の多様な実践に大変感心しました。年間の授業展開の詳細も教えていただいたので参考にしていきたいと思います。
🟢 ①内田先生・各生態系の共生のお話・・・国連の環境目標(2021~2030)に生態系の回復が掲げられています。とても良い指導だと思います。②森先生の話・・読書好きになる教育はとても重要と思います。厚生労働省の調査で山梨県が全国1番の健康長寿です。10万人あたりの図書館が一番多く、また図書司書がほぼ100%配置されていることが大きく効いているそうです。
🟢教員養成大学、教育委員会、学校との連携をいかに強く、広く保っていこうかとのゲストスピーカーの意欲と実践をしることができた。このご時世で、愛教大の卒業生の7割が教員になっていることには驚かされた。
3.愛知の教育関係者への、応援メッセージを是非お願いします!
🟢 愛知の問題は全国の問題だと思います。みんなで様々な課題に取り組んでいきましょう。
🟢愛知万博実施会場、ESD世界会議実施会場、ユネスコスクールの普及推進など市町村の政策に沿って進めてこられた成果もさることながら、なんと言っても熱意ある教員や民間のESDの推進の担い手の皆様のあくなき探求心と熱意あるご尽力がESD for 2030の全国モデルとなります。
🟢実際に訪問して見学したいです。
🟢発表のあった2校のような素晴らしい実践を地域や全国の学校に広げてください。
🟢子どもたちが主体で学校に行くことが楽しくなるような教育活動を進めていきます!
🟢教育者側が具体的な目標設定とそれを実現するためのプロセス管理(KPI含む)をしないまま、子どもたちにESDを実践されているのであれば、ESDの本質を理解されていないのではないでしょうか。教育大を卒業する時点で、プロセス管理を用いたPDCAサイクルを自在に使えるようになることが求められているのではないでしょうか。
🟢温度差は当然ありますが、熱い学校が灯をともし続けることが大切だと思います。
🟢ESDの更なる普及に向けての着実な指導は大いに参考になりました。
🟢日本のユネスコスクールの活性化は愛知からですね。
🟢160校のユネスコスクールだけでも大変だと思いますが、愛知のすべての学校に広めていっていただければと思います。